レゾナンスワークスができるまで Vol.1

第1期 サラリーマンからの転職(1995〜98年のころ)

ふつうのサラリーマンだったわたしがどのような出来事やご縁で現在に至ったのかを記していきます。
これは自分自身を振り返るためでもあります。

きっかけは後輩からのひと言

サラリーマンになってから数年が経過したある日のことです。
どしゃ降りの雨の中、路上に止めた営業車の中でサボりながら後輩と話をしていました。

しばらくすると、「営業の仕事って楽しいんですけど、いったい何が楽しいんですかねぇ?」と彼がひと言つぶやきました。

いまだにこの会話をどこの場所でしたのかをおぼえています。
港区高輪にあるコンビニの前でした。

グーグルマップで調べてみたら、そのコンビニはまだありました!(2022年6月末現在)
懐かしい!

写真はグーグルマップより

仕事を見つめ直し、そして分析

そのときは何気なく聞いていたのですが、時間が経過するうちに、「どうもあの言葉が気になるなぁ!」と思うようになっていきました。

「自分はいったい営業のどこの部分に惹かれているのだろう?」

「営業の魅力ってなんだろう?」

そこで、営業の仕事を細かく切り分けて、自分なりに分析をしてみました。

  • 物が売れると楽しい
  • 売れれば成績が上がる
  • 成績が上がれば給料も上がるし、昇進もする、などなど。

仕事の魅力

分析をしながら気がついたのは、お客さんのところで何気ない話をしたり聞いたりしているときが一番楽しいということ。

「ひとともっと密接に関われる仕事ってないかな?」

「そうすれば、きっともっと楽しくなるはず!」

営業成績を上げる、昇進して主任や係長になるというところにあまり魅力を感じていないということがわかったことも収穫でした。

そのまま会社勤めをしていても、いつかどこかで無理が出てくるだろうということがわかったからです。

仕事先で

さいわいにも仕事は法人営業でしたので、いろいろな職業の方々の働きぶりを見る機会に恵まれていました。(訪問中のほんの一部分だけですが)

デザイナー、税理士、法律、建築設計関連の個人事務所や一般企業など。

その中に「これだ!」というものは見つけられないままの日々が過ぎ、そのうち仕事の合間を縫っては大型書店の資格コーナーに立ち寄るようになっていきました。

「整体」という仕事との出会い

ある日、「カイロプラクティック&はり・きゅう師」という本が目に止まり、ちょこっと立ち読み。

「この仕事ならもしかして!」と感じられましたので、その本を買って帰りました。
自宅で読み進めていくうちに「この仕事いいかも!」と確信に変わっていきました。

今まではメーカーが作った製品をお客さまに提案をして、それを購入していただくという仕事。

お客さまと自分との間にはどうしても別の誰かが作った”もの”がある。

カイロや鍼灸、整体のような仕事であれば、お客さまと自分との間には誰も何もない、自分の持っているものだけがすべて。

今まで以上にひとと密接に関われるのではないだろうか?
そう考えるようになっていきました。

当時購入した本

幼少期のころ

整体についてさらに調べていくと「東洋医学」に関わる部分が多いということもわかってきました。

話はこどもの頃にもどりますが、親戚の家に遊びに行くと、そこの叔父さんがよく東洋医学の話を聞かせてくれました。

「東洋医学には”氣”というものがあってな。」

理解できる年齢ではありませんでしたが、遊びに行けばこういった話をしてくれていたのです。

「そういえば、昔、よく聞かされていたっけな!」と懐かしく思えて、整体の世界にさらに興味を持つようになっていきました。

半年以上経った頃でしょうか、やはりこの世界に進みたいと本気で思うようになったのです。

退職と学校選び

会社勤めを続けながら、学費や通学期間などを調べる日々。
なんとか目処がたったので退職届の提出。
数カ月後の1997年12月末に退職。

年明けからは長野オリンピック、日の丸飛行隊、「船木ぃ〜」に涙しながら、整体学校探し、そして入学。

学校を選ぶ基準には慣れ親しんだ場所にあることと、入学時期が決まっていることの2つがありました。

入学時期が決まっていることを大事にしたのは、わたしには「同期」という仲間が必要だと思ったからです。
お互い切磋琢できるし、卒業後も同じ時間、空間を過ごした仲間同士、時折みんなで会ってワイワイ出来るかなと。

当時は随時入学という学校も多かったのですが、それだとこの気持が薄れてしまうように思えました。

ですので、入学案内にそのように書かれていた時点で候補から外していきました。

そして通う学校を選んだ最後の決め手は「氣功」の授業があったからでした。

(なぜ「氣功」が決め手になったのかはこのあとの第2期のところで出てきます。)

入学してみると、同じクラスで学ぶ人達は老若男女さまざま。
高校卒業後間もない人、定年を控えて第二の人生を考えている人など。

いよいよここから整体の学校での生活がはじまります。

【第2期 整体学校時代(1998年〜1999年のころ)】につづきます。